11月23日

1
例の下の記事で報告したお仕事の件ですが、もちろん漫画を描くにあたって作品も鑑賞させていただきました。
監督22歳!?まじか、まじかー…と最初は驚き、でも「この若さで作品をつくりあげた、すごい!」なんて浅はかな評価はしてはいけないと思って私は気を取り直して作品を観ることにした。私は「若いのにえらいね」と言われるのが好きではなかったのだ。



感想として正しくないのかもしれないけどそのとき純粋に思ったことを書いてみる。(内容触れるとネタバレにもなるし)

観終わったとき私は、19歳の頃年明けとほぼ同時に当時付き合っていた彼氏と同棲をスタートしたことを思い出した。そのときの彼が、「俺はこの映画がすごい好きだから(一緒に)観よう」といったので、大きめのテレビでDVDを再生して、ソファーに座って鑑賞した。
その映画では女の子と女の子が一緒に住んで暮らしているものだった。
でも思い出したのは映画の内容ではなくて、”二人の女が共に生活をしているという映画を当時の彼氏と一緒に見ていた”ことの記憶だった。
私はエンドロールが流れたあたりで突然号泣した。それは内容があまりに素晴らしかったからではなくて、なんでかわからないけどとにかくいろんなものがこみ上げて溢れ出してしまったからなのである。
涙は止まらなかった。だから布団の中に逃げて、そのあとも声が漏れてしまうくらい泣いた。自分の中で無かったことにしていたつもりの部分に穴を刺されたのだ。

思えばあの頃の私はめちゃくちゃだった。過労とストレスで双極性障害を患い、病状も最悪なまま同棲もしてしまった。おかげで彼氏と険悪なムードになるのには全く時間がかからなかった。毎日が死刑台に立たされている気分だった。
懐かしいなあ。一緒に住んでいるのに何もかもがバラバラだった。向こうは休日の日は私がいるのが邪魔だからと、近所のパチンコ屋に行ってた。私も気をつかって寝室にこもったりしていた。

なぜだかわからないけどあの頃のことをつい思い出してしまったのだ。
ああ、これってつまりエモーショナルってことかあ?

そんな19歳のあの頃の私が頭の中に蘇るというのは、やはりこの作品が私のどこかを刺激したからなのは確かなのだけれど、きっとこれは井樫彩監督が22歳だからこそ描けたものなのだろう。
人の繊細さ、めんどくさい感じ、愛おしい感じ。ものすごく刺激的に感じた。大人になると感覚鈍って麻痺してしまうからね。だから何かがこみ上げてきたんだろう。19歳の頃の自分がなんだか目に映るようだった。
10代やハタチの頃の自分の気持ちなんか思い出せても共感できなかったりするでしょう。あるいは少し美化してしまう。そうすると、なんだかつまらないものが出来上がる。そういうのって形にできたとしても、意外と透けて見えてしまうからね。きっとみんなもそうじゃないだろうか、「たぶん自分はずっと子供の頃の気持ちを忘れないだろうなあ」と私は思っていたけれど、そんなことは全然なかったよ。

ああ、映画っていいなあ。映画、最近全然観てない。もっと観なくちゃなあ。そう思った。
ちなみに、映像をパッと見た時私は小松未来さんの瞳にびっくりした。なんかわからないけど、とにかく印象的だった。純粋で無垢な、不思議な印象。


2
布団が欲しすぎる!って思って、今日は夕方ニトリへ行った。家から一番近いところ。こっちの家には夏に買った薄掛け布団しかなくて、薄い毛布も一応あるけど全然寒くて。昨日なんか、凍えてた。
「あーあ出費、、」と思いながら財布からお札を出す。羽毛ぶとん、ほしかったなあ。そう思いながら重い荷物をぶらさげて帰る途中、お腹が空いてしまったことに気付く。本当は家でコンビニサラダを食べる予定だったけど、どうせお金を使う時なんて東京に来てるときくらいだしいーやって思って、「蕎麦食おう」と決めてスマホを取り出した。駅の名前に加えて蕎麦屋と検索しようとしたそのとき、道路の向こう側に蕎麦屋が!蕎麦屋があった!しかも、なんかよさそう。入ると湿気がすごくてムワッとしてた。でもそれがなんだか心地よい。感想は、正解。鴨だしそばで柚子の風味を効かせてるのはサイコーってやつね。テンションあげながら、お店の人に気を使ってなるべく早く食べて長居はしないようさっさと出た。閉店まで30分も残ってなかったからね。また来ます。
そうそう、求めてたのはまさにこれ。スマホなんかに頼らず自分の五感で店を探して、そして運命の店と出会う!そういうのをやってみたかったのよ。今回は偶然だったけれど。これを自主企画でやれたらなぁ…って思ってます。知らない街を歩くのはほんの20分でも楽しかった。特に夜はいいよね、お店が閉まってるからこそ「開いてる時はどんな感じなのかな」なんてことを妄想できるから。今は美味しい蕎麦屋さんに出会えたことがうれしい。化粧を落として本を読んで、今日はそのまま寝ちゃおうかなって思う。


PAGE TOP