頼む聞いてくれカフェがこわい

しゃれなカフェが苦手な理由として、
「あのおしゃれすぎる空間に馴染める自信がない」が大部分を占める。

1.おしゃれな背の低いテーブルや椅子はどうも扱いづらい。
椅子に対してのテーブルの高さが適切でない。低すぎる。だがこれはきっと”””人間が座った時に一番くつろげる高さ”””なのかもしれない。できれば飯を食べる時は腰を曲げたくない。前かがみになりたくない。でも多分もっともベストな食べる姿勢があるんだろう。それはおしゃれなカフェに通い慣れている粋な人たちだけが習得できる技なのかもしれない。そんな人たちは、私みたいな慣れていない人間を、きっと「ダサい人種よね」と笑うんだ。
2.運ばれてきた繊細な料理も私にはいまいちありがたみに欠ける。
「え…この量、適切なのか?しょぼすぎないか?フレンチを意識しているのか?だとしたら、盛り付けにあまりにもセンスがないぞ…」
そう思うことが度々あった。量が少ないことももちろんだが、味も特別美味しいわけではない。心の底から笑顔になれるほど美味しかった覚えはない。いつも量が少なくて、味もたいしたことないよなぁと感じる。ここは食べ物を求める場所じゃなくて、居心地を求める場所なんだと気付く。試しに紅茶だけ頼んでみる。これなら味や量は関係ない。しかしカップにお茶を注ぐだけでも手が震えてしまう。カップを皿の上に戻す時も、「なるべく音を立てないように慎重に…」と全神経を腕と指の力に使い、使いすぎてものすごく疲れる。紅茶の味もわからなくなる。そのうち水が欲しくなる。
3.最後に会計を済まそうと席を立った時、なぜかいつも照明に頭がぶつかるのだ。
おしゃれなカフェの、照明がぶら下がっている率は高い。高い気がする。しかも低い位置にぶら下がっている。ソファータイプのカフェは特にそれである。座り心地を求める私は、お尻が痛くなる普通の椅子よりもソファーを選びがちなところがある。だからそのせいでいつもテーブルがやけに低いし、食べづらいし、照明は頭にぶつかるのだ。

とは言えそんなカフェには数える程度しか行ったことはない。なぜならカフェは怖いから。苦手だから。
カフェに入るくらいなら吉野家がいい。富士そばでもいいな。でももうちょっとゆっくりできるところがいい。で、結局今度は喫茶店に入る。
喫茶店。それもそれで緊張する。テーブルの位置はだいたい適切なのだが、やっぱりカップを持つ手が震える。いかにして音を立てずに、そして優雅に飲むか。店員の目も気になる。「あー。カフェより喫茶店選ぶタイプね(笑)」と誤解されていないだろうか。「しかも喫茶店で本とか読んじゃうタイプなのね〜はいはい〜」などと。
都会の疲れを癒すオアシスを求めた結果、喫茶店で本を読むという究極スタイルに行き着いたのだ。決して私はおしゃれぶっているわけではない。私は田舎の芋くさい無職なんだ。
本当は家が一番好き。家の、パソコンの前に座っている時が、唯一、落ち着くのだ。

カフェで聴きたいJazz Guitar

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