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自分は子供じゃなくなってしまったんだなと思う時

思ったこと

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自分が子供ではなくなったという決定的瞬間みたいなものがある。それは移動や待ち時間だ。
自分がまだ幼かった頃に、何が一番退屈だったかを思い出してみるとそれは、電車の中や、飲食店でご飯が運ばれるまでの待ち時間だったりする。
30分さえとてつもなく長くて退屈に思えた。だからよく母に「まだ?まだ??」と一駅進むごとに聞いていたし、座って待っていられないから(新幹線やグリーン車みたいな)全席4列シートの電車に限っては椅子の上で横になって眠っていた。
ご飯が運ばれてくるのすら待てないことが多かった。ファミレスやファストフード店は、子供の自分にとっては退屈が一切ない場所だった。

とにかく我慢をするというのが、子供の頃はやけに苦手だったような気がする。
例えば欲しいものを親に「買って」と頼んでも、ほぼ8割がたは断られていた。そうすると今度は、「じゃあクリスマスプレゼントか誕生日に買って」と頼み込む。1週間どころか1ヶ月、数ヶ月も待たなければならないこともある。そんな時はまだかまだかと待ちわびるように、あと残り何日か数えるのだった。

やがて時も経ち、精神面が大人になったと言えるかまだわからないにしても、少なくとも子供ではなくなったことに気づく。
電車の移動時間の、たかだか2〜3時間程度は苦でも無くなった。その代わり、精神的にはきつくはないものの体力的にきついと感じるようになり、電車は電車でもグリーン席を利用する頻度が増えた。
飲食店でも、混んでいて調理が遅れて待たされる程度で文句を言うことが無くなった。家族や友人といたらその分長く会話をしていればいいし、たとえ一人だとしてもスマホやPCでも開いていればいいのだから。
このようにして、子供ではなくなった私は、退屈を快適に変える手段を身につけた。
欲しいものがすぐに手に入らなくても、必要性を改めて考えたり、財布の中身を計算することで、自分を納得させる努力をするようになった。

とはいえ、精神面へのストレスには鈍感にはなったものの、身体面へのストレスには敏感になってしまった。
パンツやブラジャーの締め付けさえも不快で時には胃を痛めるし、寒くて夜寝る時に防寒対策に靴下を履いたつもりが靴下の締め付けが不快で胃がムカムカするし、ラーメンさえ食べきれなくなってしまったし、白湯を飲むと安心するようになってしまったし、歳をとるってほんと酷だな。

皆さんも気がついていないだけで、色々あるのではないでしょうか。
私はいつから子供じゃなくなったのか、その瞬間を逃してしまったので思い出せません。
自分が蛹から羽化する瞬間をお目にかかりたかった。


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