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私の人生に影響を与えた作品10選

激しく影響された作品というものが、人には生きていればいくつかあると思います。
他人のtumblrを眺めてみると、「この人ってこういうのが好きなんだあ」とちょっとした思考の覗き見ができます。
人の家に上がって冷蔵庫の中や本棚の本を眺めている、そんな気分にさせられますよね。
「あなたの趣味はなんですか」
なんて聞くよりも、
「今までの人生で最高だった作品はなんですか、人でもいいです。」
と聞いたほうが、多分その人の趣味だけでなく、その人の人生や価値観も見えてくる気がします。

というわけで、今回は私が影響を受けた作品たちを雑に並べていこうと思います。
感想も雑です。勝手に1人でべらべら語ってます。
ではまずは漫画・アニメ編から。

漫画・アニメ

機動戦士ガンダムシリーズ

初めてガンダムを見たのは、小学3年生のときです。
やっぱりガンダムですよね。ガンダムさえ見ときゃだいたいのことは学べる。
戦争がまずメインにあって、そして政治、宗教、愛、敵・味方という概念、家族、環境問題、まあ色々です。
私は中でもVガンダムが好きです。序盤で、イエロースーツの敵パイロットが死に際に、ガンダムパイロットである少年ウッソを見て、「子供がこんなところでこんなこと(人殺し)をしてはいけない…」と言い残し、ここから離れろと言って「まったく…」とため息をついて数秒後に自爆死するのです。
このシーンを見た時は本当に涙無しでは見ていられなかったです。だって、敵じゃん?敵ってもっと容赦ない人種だと幼い時は思ってました。悪いやつはやっつけなければいけない、そういうものだと子供らはウルトラマンや戦隊モノを見て学習するんです。それを覆されたわけですから、「敵とか味方とかって、そもそもどの立場からの呼び方なんだろう?」なんて思うのです。
Zガンダムにしても、敵のサイコガンダムパイロットである女と恋に落ちてしまうわけですね、主人公のカミーユは。
そもそもZの敵は連邦軍です。連邦軍って言えば、昔ブライトさんがいたところでしょ?エウーゴってなんだ?どうやらジオン軍ジオン軍としてちゃんとハマーン率いる残党組が残っているらしいし…なんかクワトロはシャアらしいし…(今はもう、連邦軍内の複雑な内情はわかってますけど、子供の頃はわけわかんなかったです)

ああ、ガンダムの話すると多分ずっとこのまま1万文字くらい使うことになって、さらにはターンAの話も出し始めることになると思うので、とりあえずガンダムで教養が身につくことがご理解していただければ満足であります。

serial experiments lain

先日しつこいくらいにlainになりたいという記事を書いたので、「ああ、これがそのlainね」とご理解いただけた人もいるのではないだろうか。
インターネット世界…通称ワイヤードとリアルワールドの世界を描いた当時かなりの衝撃を得た作品である。
深夜アニメ独特の雰囲気を漂わせるこのアニメは、とにかく暗い!!主人公の玲音が、引くくらいに暗い!(私並である)
けれども不思議と見ているこっちも引き込まれてしまう。とにかくこのアニメは、たまに作画が残念な時があるけど構図やカットがものすごくいい時があるので本当にすばらしいです。
1話はスタッフ陣もかなり自信があるようなことを本で語っていた気がする。
この作品はアニメも面白いんだけど、もっとヤバイのはこのゲーム版です。ゲーム版は1人でプレイしたら気が狂います。
概念とは、記憶とは、記録とは、人の意思・意志…肉体なんてなくても生きていける?初めからなかったことに?それて本当に正しいのかな?本当にそれでいいのかな?
哲学的なことを考えさせられる、不思議なアニメです。
エヴァ的なところがありますね。

僕の小規模な失敗・生活

僕の小規模な失敗

僕の小規模な失敗

私はこの本に出会った時は、まさに頭に雷が落ちるかのような衝撃を受けました。
ブックオフでよく見かけるな~と思いながらもずっとスルーし続けていて、ある日とうとう本を手にとって開いてみたのだ。
「なんなんだ、妻、可愛い!あと、福満しげゆき、私に似てる・・・・・」
そう思い、すぐに全巻集めました。
世の中の成功している人たちって、みんななんだかんだで学歴もあるし、いいとこに就職してきているんですよね。
「学歴なんて関係ないですよ(笑)」という言葉はさんざん聞いてきたけど、あれを言う大卒の人ってなんなんですかね。せっかく大学出たのだから、お前がやってきた学問についてなんか語ってくれよ、頭も良いなら馬鹿にも分かる言葉で説明できるだろ、それができないなら、確かに大学行った意味無いよなあ。そんなことを思う。
話は戻して、この漫画は本当に絶望の中の1つの希望でした。なんせ、出会った時多分私はまだ19か20歳とかで、今よりももっと悲惨な職歴で親にたよりながら一人暮らしをしていたんです。
自分みたいな高卒で職歴もろくになくて、おまけに暗い女が、この先いい人生歩めるのだろうか…そんな時、この「僕の小規模な○○」を読んで、
「ほとんど私を男性化させたような人が、26で一回り歳下の可愛い女と結婚し、26歳(だっけ?)でついに漫画の連載を持てるようになって、漫画家人生何年目かでついに単行本2巻を出している!!」
要するに、こんなだめな人でも努力と運で人生なんとかなってる!!と元気をもらったわけです。
ひどい話ですが、私はちゃんと尊敬しています。この人は本当に努力をしてます。人並み以上とかいうレベルじゃないくらいに努力をして、自分を犠牲にして、30超えても夢を諦めずに時代の流れにも逆らうこと無く漫画を描き続けている。あ、今は40歳みたいですね。
本当にすごい人です。大好きな人です。絶対にいつか仕事とかでお会いしたい人No.1です。(No.2はバカリズムさんです)
福満しげゆきさんに昔、メールを送ったことがあって、その時にくれた返事は本当にあの漫画の通りな『福満しげゆき』さんだったので、私は感動しました。
私「いっそAV女優になってしまおうか、などとさえ考えてしまっています。」
福満さん「そういうのも1つの手ですよ。アラサーちゃんの作者だって、AV女優から漫画家デビューしてるじゃないですか!なれるんならなってしまえばいいのですよ。」
みたいな感じの、まっすぐなこの人らしい返事は、受け取り方によっては非常識だとか言う人もいるかもしれないけれど、「そんなこと言ってはダメ」なんて言うよりかはずっと胸に刺さりました。
むしろ、勇気もないくせになるなる詐欺発言みたいなことしてる自分、本当にAV女優の方々に失礼だ、私はゴミだ、ゴミクズ以下だ。と反省しました。

ちひろ

ちひろ 上

ちひろ 上

この漫画は昔知人の部屋に転がってて、パラパラとめくってみたら、その独特な絵柄に一瞬で引き込まれて、すぐに書店で買った。
ちひろという、風俗嬢の物語。ちょっと変わってて、でも風俗をやる前は普通のOLをやっていたらしい。きっとこんなちひろのような女の人が、どこかにいるかもしれない。
ちょっと狂ってて、でも冷静で、ときに冷酷で、でもやさしくて。
「一人でもいいじゃん。なんで大人の女は独身が許されないの?」
という強い訴えが何より心に響いた。(続編のほうがそういうのが描かれてる)
自分の好きなように生きて、一人遊びを満喫しているちひろはもしかしたら理想像かもしれない。

小説編

二十歳の原点

二十歳の原点 (新潮文庫)

二十歳の原点 (新潮文庫)

いまだにこの本を超える本には出会っていない。
これは、正しくはとある女性大生の日記です。学生運動が盛んだったあの時代を生きて、そして自ら命を絶った女の子のリアルがここに赤裸々に語られています。
文章に込められたエネルギーがとてつもないこの『二十歳の原点』は、読む度に私の心を動かします。

独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点です。

彼女の文章力と、言葉選びのセンスは、まさに詩人そのもの。時に女の子で、時に女性で、時に1人の学生、時に詩人、これこそが人間の生々しさを色濃く描いたものでしょう。
こんな二十歳が世の中には何%いるんだろうか?原石と呼ぶにふさわしい、何者にでもなれて何色にでも染まれる無限の可能性を秘めている若者、そしてそれは時として恐怖の対象にもなりかねない。
本当にすばらしい本です。これを超える本にはまだ出会っていません。

GO

GO

GO

この作品に出会ったのは映画が先だったのですが、小説のほうがより深く考えさせられる言葉が多く散りばめられていたので、ストーリーを重視するならば私は原作を好みます。
たとえば、こんな文章がある。

「そもそも、国籍なんてマンションの賃貸契約書みたいなもんだよ。そのマンションが嫌になったら、解約して出て行けばいい。」
「解約なんて、そんなことできるの?」と日本人の女の子が訊いた。
「日本の憲法でいえば、第二十二条の二項にちゃんと書かれてるよ。『何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない』。憲法の条文の中で、一番好きな条文なんだ。カッコいいからね」
「でも」と<<在日朝鮮人>>の男が言った。「俺たちが色々なことを知ってたって、差別する側が知らなきゃ意味ないんじゃないから」
「いや、俺たちが知っとけばいいんだよ」と僕は言った。「国籍とか民族を根拠に差別する奴は、無知で弱くて可哀想な奴なんだ。だから、俺たちが色々なことを知って、強くなって、そいつらを許してやればいいんだよ。まあ、まだ俺はその境地にはぜんぜん達してないけどね」

実は、原作者である著者・金城一紀さんは元朝鮮人なのだ。この主人公・杉原くんは、多分作者自身とリンクする部分はおおいにあるのだと思う。
差別問題は人間が必ず一度は考えるべき深刻なテーマだ。「差別をなくしましょう」なんてバカみたいな考え方で差別はなくならないということを、土台として覚えなきゃいけない。
私はこの杉原くんのセリフが全てだと思っている。差別される側が賢くなって強くなって、許してやればいい。私も障害者をあつかった記事を書いている身なので、色々考えることはある。結局行き当たるところは、「こっちが全部受け止めてしまえばいい」だ。
さらに、好きな女の子の家に招かれて、その父親に日本を自虐するような発言をされたときに、杉原くんは思わず「国号の意味は知っていますか?」と国号について語る。
それに対する父親の反応は無だった。日本人でありながら、自分の国の国号の意味すら知らない。興味もない。それって多分、外国人からしたらかなり奇妙なことなのだろう。
国や国号、国境、人種、民族、差別問題、そういったものについて考えさせられるこの小説は、今の日本人全員が読むべき価値があると思っている。
あー、真剣になるとついつい「だ・である」口調になっちゃうな。
とにかく、とても大切なことを教えてくれる本です。この本は。ビジネス書籍なんて読むな!

映画・ドラマ編

GO

GO

GO

さきほど上げたGOの、実写版です。
窪塚洋介主演のこの映画。在日朝鮮人の男の子と、日本人の女の子が恋に落ちる話です。
在日朝鮮人という難関なテーマをとりあつかった社会派映画と勝手にとらえ、ああだこうだ文句を言う人がいますが、行定監督も言うようにこの作品はただの「ボーイ・ミーツ・ガール」なんです。
差別や偏見を超えた愛を描いた、人生で一度は見るべき映画だと思います。
「国境線なんて俺が消してやるよ」
このセリフがとてもかっこいいです。
とくにOPのシーンがとても見どころです。脚本が、あのクドカンで、監督は行定さんですから、私にとっては最高最強な組み合わせです。とにかくテンポがよくて、シーンやカットが何から何までカッコイイ。観ているこっちまでドキドキ・ワクワクと、興奮させられてしまう。
そしてさらに驚くべきは、DVDの特典にある監督と窪塚洋介二者の記者会見。ここで窪塚洋介は色々な考えを語るんだけど、彼の役者魂と価値観はすばらしかった。
「よく、自分探しの旅とかいって1人で旅行に行く人いるけど、1人で旅に出たって自分なんか探せないと思うんですよ。俺は自分探しっていうのは、たくさんの価値観に触れることだと思うんです。」(うろ覚え)
こんなことを、この映画の名台詞でもある「広い世界を見るのだ!」に繋げる。
この時彼はまだ私と同年代、下手したら歳下かもしれなくて、その若さで映画の見所を自分の人生観とうまくリンクさせるのだ。彼は本物だ。頭がいい。
主役を演じるにあたって、たくさんの本も読んだらしい。その本をめくるシーンでは、余白にびっしりと書き込みが見られた。彼の仕事に対する熱意とやる気は、全ての人が見習うべき姿勢だと思う。
この人のこういう純粋で真面目な部分は、今も失われていないと思う。
映画も楽しめて、窪塚洋介という1人の役者魂も楽しめる。そんなすばらしい作品です。

17歳のカルテ

この映画を初めてみた時は、丁度うつ病まっただなかの高校生時代。
精神病棟での女の子たちの物語。その物語では、精神病棟という"マイホーム"で、仲間たちとわきあいあい楽しみながら過ごすシーンが続く中、1人の看護師が主人公に、
「安住してはだめ」
と忠告する。
何故ならここは療養して、病気を改善させるための場所だからだ。ここに居心地を感じてしまっては、一生抜け出せなくなる。抜け出しても、また戻ってきてしまう。あるいは、自ら命をたってしまう。
精神病と戦うすべての人が学ぶべきことがこの映画には描かれている。
病気をアイデンティティーにしても病気は治らない。
うつで寝たきりになっている私に、「このままじゃだめだ」と奮い立たせてくれた作品だった。この映画のおかげで私は、薬と医者だけに頼ることをやめて、自分で治す努力もするようになった。
また観たいなあ。

アグリー・ベティ

仕事へのやる気を出したい時は決まってこれを観ます。レッドブルみたいなもんです。
ブサイクだと馬鹿にされても、負けずに努力をして上へ上がろうとするベティの姿勢はかっこいい。
この映画は、アメリカらしくって、色んな人が抱える問題をすべてあつかっている。例えば、仕事とプライベートの問題、恋愛問題、不倫問題、いじめ問題、差別問題、社会問題、犯罪、
まあ要するにあらゆる人がかかえる悩みを作品ないでは解決し常に理想を描いています。アメリカらしいっちゃアメリカらしい。
主人公以外のキャラたちも、たとえば嫌なやつも、みんな問題をかかえている。いい人だと思っていた人も裏ではひどいことをしていたり。
そういう人たちも含めて、みんな成長していく。
たとえそれが、「できすぎている」としても、私はこういう理想をきれいに描くものも必要なんじゃないかと思う。理想によって救われるし、希望も抱ける。
この物語がたとえ架空の話だとしても、私はベティみたいな強い女になりたい。

バカリズム

福満しげゆきさんもあるいみでは影響を受けた人なんだけど、一応その人自身に影響を受けた人だと、バカリズムさんです。
彼は高校卒業して、親に頼らず自分で専門学校にも通って一人暮らしをして、事務所にも所属して、デビューできるまでずーっとずーっとアルバイトをやりながらお笑いを続けてきた。
時には彼女に「面白くなくなったら別れる」と支えてもらいながら活動をしていた。
時には相方が去って、それでも自分の夢を決して諦めなかったし、ソロになってもコンビ名を存続させて活動した。
私がすごいなと思ったのは、今年の単独LIVEに行った時だった。お笑いコントって、もっとコストのかかっていない舞台だと思っていたんだけど、全然そんなことなかった。
OP映像も、曲もかっこいいし、コントコントの合間に流れるちょっとしたムービーもよく作り込まれていて必ずこっちを笑わせてくれる。
ずっと夢中にさせてくれて、休む暇なんてなかった。それが2時間。
しかもそれらの準備を、たったおそらく2ヶ月程度で済ましていることだ。彼のツイートを見ると、本当に直前まで「まだネタすら決まってない」とつぶやいていたりする。
多分丸一日オフの日なんて無いと思う。それなのに、今では連ドラの脚本もつとめるし、CMにだって出ているし、さらには俳優業までやるようになった。
お笑い以外の仕事も増えていくなか、決して自分の「LIVE」の手を抜いていなかったことに、とてもびっくりしたのだ。
ちなみにこの人も専門卒で、しかも通っていた高校の偏差値は36。誇れる学歴ではない。けれど彼の頭は確実に良い。めちゃくちゃ良い。
低学歴である私にとって憧れそのもので、尊敬の眼差ししかない。
いつか、この人と何かコラムの連載とか書籍の編集とかの仕事で、ご一緒できたらなあと思っている。
絶対にファンとしてじゃなくて、仕事で彼と会ってみたい。
本当に本当にすごい人。40超えても、福満しげゆきさんやバカリズムさんみたいな、時代に逆らわないで新しいものを取り入れる人って、やっぱりこういう表現をする仕事が向いているんだと思う。
ずっとずっと私はLIVEのOP映像が忘れられない。本当にかっこよかった。本当に感動した。
めちゃくちゃ作り込まれていたわけでもなんでもないんだけど、やっぱり始まりって大事だ。つかみって一生人を離さない。それは多分文章にも漫画にも言えることなんだと思う。みんな実は共通している。



以上です。
もっともっと大好きな作品はあるけど、別に人生に影響を受けてはいないものなので、あえて入れませんでした。
素晴らしすぎて思わず興奮しているので、文体がバラバラですが、気にしないでください。
皆さんも自分に影響を与えた作品を、是非こうして語ってみてください。楽しいですよ。


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