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高い化粧品で得たその夢とやらは、本当にお前の人生を豊かにしているのだろうか。

先日、かなり前から観たいと思い続けていた、『パーフェクト・ブルー』と『AKIRA』を観た。

AKIRA 〈Blu-ray〉

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インターネットユーザーでなおかつはてなユーザーならこの2作品がどういう内容かはご存知だと思う。
内容に触れながら感想を述べることは残念ながらできません。とてもじゃない、1度観ただけではこんなすごい作品は語れません。
曖昧しか覚えていないシーンを記憶頼りに書くなんて失礼ですよ、この作品を作った方々に敬意を払うべき行為に値しません!!

そんな、思わずなんだか丁寧な口調になってしまうくらいには、「やっぱ日本のアニメってすげー…」と圧倒されたのでした。
面白いなんて言葉じゃあまりにカジュアルすぎるね。素晴らしい。これを作った人間が日本人であることが誇らしい。これはれっきとした芸術だし、エンターテインメントでもある。
1~2時間のアニメ作品を観て思わず涙してしまうなんてことなかなか無いですよ。
多分見るごとに涙の量が増えると思う。何故なら初回はストーリーを理解・把握するために集中しないといけないので、そこそこ頭を使うからです。
信じられないくらい、本当に最初から最後まで永遠に涙を流し続けた作品が唯一あります。それは『風の谷のナウシカ』です。
数ヶ月前、本当久々、10年ぶりくらいに観たのですが、10代の頃にはよくわかっていなかった物語のあれこれが大人になるとすんなり理解できるようになっているもので、しかもどんなに時が流れて私が歳を重ねようといま目の前に流れている映像は公開当初から何一つ変わっていないわけです。そりゃあ、泣かずにはいられない。

こういう、人の力で作り上げたものが、人の手に渡り、人がそれに感動したり興奮したりする。
この地球上の生き物の中で多分人間くらしかこの技術を最大限に利用できていないはずだし、このことがどれだけ素晴らしいことか、考えるだけで生きててよかったなあ…なんて思ったりもする。

そんなとき、デパートの化粧品売り場で「この新作の美容液は~○○○という成分が細胞レベルで浸透して~シミやシワに効果的なんですよお~!」なんてテンプレートをロボットみたいに喋っている美容部員さんに手の甲に変なものを塗ったくられて、「わあ~いい香り!」なんて声をあげているアホなOLやおばさんが目に浮かぶ。
1本1万円の美容液で夢を買っていると女は自己弁護するが、その"夢"とやらはあなたの人生をさぞかし豊かにしているのだろう。

20代の頃は別に化粧をしたまま寝たってそこまで肌が荒れることなんてなかったのに、30超えて急激に肌の老化が進み出し、焦った彼女らは急いでデパートの化粧品売り場で買いあさり、毎朝毎晩高い導入化粧水や基礎化粧水や美容液や美容オイルやクリームを塗ったくり、しかしそれでも重力には年々逆らえなった彼女らはついには1回1~3万円する美容注射にも手を出し始め、歳の割にはやけに不自然なくらい肌にハリがある、そんな奇妙なババアになる。

本当に豊かな人生なのだろうか。私にはわからない。人の価値観なんて人それぞれだから、私は老いに逆らい女子であり続けようとする女性たちのことを馬鹿にはしていない。
多分、向こうからしたら、ろくにオンナ磨きもしていない小娘という風に思われるだけだ。ろくに男に抱かれたこともない、女子会を開けるだけの人徳すらもないかわいそうな一人ぼっち…。

でも私はそういう人たちに向けて自分の人生を豊かにしてくれるものの存在をきちんと説明できる。
パーフェクト・ブルー』と『AKIRA』は間違いなく私に新しい世界を教えてくれた。昨日今日久しぶりに見返した『lain』も、初めて観た時は衝撃的だった。インターネットをこんなにかっこよく描いた作品も当時にしてはなかなかなかっただろうと思う。
『帰ってきたヒトラー』も本当に面白かった。2回も観たし、原作も買って読んだ。学校の先生が教えてくれなかったようなヒトラーの歴史について色々書いてある面白いサイトも見つけて、寝る間も惜しんで読んだ。彼は画家志望だったが人物を描くのが下手だったのは知っている人もいるだろう。しかし、建築デザインの才能があることは知らなかったし、フォルクスワーゲンの公用車のデザインをしたのが彼だったのはこれまでずっと知らなかった。オリンピックを政治利用したのも彼が初めてだ。
それから、『プルガサリ』という北朝鮮の怪獣映画について調べてみると、金正日がたいへん映画マニアであったこともわかった。彼が映画芸術論について本を出版していたことを知り、すぐさま購入した。今はまだ読んでいる途中である。

偏見を捨てて1人の人間をただの人として見ることは、決して無駄ではないことを学んだ。
偏見というフィルターがあっては物事の本質をとらえることもできない。理解するということ、理解ができなくても情報・話題を飲み込む努力はすべきだ。
私はそんなことをこの短期間の間に『偏見を捨てて物事を考えよう!』みたいなタイトルの本を読んだわけでもなしに、自分の頭と言葉でそれを得たのだ。知見というやつかな。
それがいわゆる、社会人の大好きな人間力というやつなのではないでしょうか。

こういうことを言ってる女より、ネイルアートをかかさずやってて高い服と高い化粧品を買うのが生きがいみたいな女のほうを人間力が大好きなサラリーマンは選ぶんでしょうか。


5年後も10年後も、私は
ガンダム最高!ガンダム面白い!ガンダムさえ見れば教養はほとんどつく!」
とか1人で興奮して、地球にコロニーが落ちるシーンを見て号泣するでしょう。
私の青春(だと感じられる作品)は、やっぱり、ガンダムlainAKIRAパーフェクト・ブルーFLCLなんですけど、そんな私でも君の名はとか蟹の形(ちがう)とかって楽しめますかね?
私はもっと、10代の子供の、憎たらしくて、複雑な気持ちを描いた作品が観たいです。

色んな人がいても、大衆にはかなわないなあと感じるのであった…


追記
この内容だけではどうも美容オタクの女性を馬鹿にしているように感じられてしまうので、ちょっと付け加える。
私も化粧品は好きだ。やっぱりあの高級感あるロゴも、容器も、香りも、ドラッグのような中毒性と魅力がある。
けれども、私のような庶民が数ヶ月に一度にたかだか五千円程度の化粧品を買ったところでパーティーにはお呼ばれしない。
ああいうブランド業界は、何か新作が出るたんびに芸能人やモデルや美人な著名人を呼んでパーティーをする。Instagramでよく見かけるだろう。なんなんだよあれは。こっちだって金払ってるんだぞ。一体あのパーティは何を目的として行っているのだろう?誰か教えて欲しい。
あと、新作コスメを出すと必ず女優やモデルのもとにその現品サンプルが届く。そうすると、instagramに「いただきました♥」なんてコメントをそえてきれいにラッピングされた新作が有名人のもとに届く。鈴木えみはきちんとレビューと言えるレビューを書いてくれるので参考になるのだが、ただもらった自慢しかしないモデルもいる。
庶民は楽天で割引されたものを買って「店頭で定価で買うこともできないのぉ〜??」とバカにされるのを我慢しながら安く手に入れる努力をするのに……まあ、有名人だしそれくらいとおいしいところもなきゃやってられないでしょうから別にいいんですけど、問題なのはメーカーですよ。
薬学的に根拠もないものを売りさばいているとしか思えないんですけど、あれってどうなんだろう。チークやアイシャドウも彩り豊富な模様を入れたりしているけど、根拠のある配色バランスになってるのだろうか?いつも疑問なのだ………
幾つかのサンブルを用意して試し、きちんと細かく分析なんてしていないと思う。私は高校生のとき化粧品の開発員になるのが夢だったんだけれども、どうもデパコスを見ていると何か「闇」を感じずにはいられない。
私は、デパコスに群がる女性たちを見るととても不安な気持ちにさせられる。
お前ら、目を覚ませ、多分メーカーは金づるとしか思ってないぞ………………
でも、経済は回るから悪いことではないのかもしれません。(でも女性って買い物はするけど使う金額はでかくないんですよね)
まあ一番のバカは、私みたいなやつなんですよね。


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