青い炎、感想。

嵐の二宮くん主演、ヒロインは松浦亜弥の映画『青い炎』を観ました。以下、感想。ネタバレありです。

テレビで流されたのを見ただけなので多分ところどころカットされてるでしょうから私の発言がたまにおかしくなってるかもしれません。

 

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複雑な家庭環境に育つ17歳の主人公が、家庭に重い空気を運んできた元父親の存在に憎悪を感じるようになり、あくまで母と妹を救うために完全犯罪に及んだという物語。実は妹は元父親の連れ子であるため、主人公とは血が繋がっていないことが判明する。

この父親を殺した後、主人公は妹から「ドア越しにじぶんは癌で命が残り少ないということを父から言われた」と告げられたのだが、主人公は「何でもっと言わなかったんだ…」と頭を抱える。実は残り少ない命の間に妹に会いたくて離婚した母の元にやってきたのだという真実を知ったにも関わらず、主人公がそんな父に反省の心を示す描写は映画には描かれていなかったように思える。全く関係のない、ただ自分の口封じのために殺した同級生に対しても、無駄死にさせてしまったという気持ちも特に描かれていた様子も見られず、主人公の妙な余裕のありすぎな様子にもやもやを抱いた。

家庭を荒らした元凶のはずだった父を殺せば、家に平和が訪れることを主人公は願っていたはずであるが、父を殺した後の家の様子というものをきちんとうつされることも無かった気が…父が生存していた頃の3人の食卓では笑顔が見られていた(もちろんその後重い空気になるのだが)。それと対照的になるような、突然父が死んだ日のどんよりとした食卓の姿は少なくとも無かった。もし描かれてたらすいません。(とにかく印象的なシーンが無かった)

なにより、17歳の完全犯罪というものはもっとスリルや緊張感があっていいと思うのだが、スローテンポで、薬剤を混ぜた焼酎を飲み続けていく父の様子の変化なんかも無かったし、そもそも計画を立ててから実行に至るまでどのくらいの時間が経ってるのかわかりにくいものがあった。1週間なのか1ヶ月なのか、おそらく短期間に及んでるはずなのでここはもっとテンポよく絵を進めたほうが盛り上がりもあったのではないだろうか。

ラストはヒロインに「裁判で負けないで。あたしも嘘を突き通すから」と言われて、まあ法廷で戦おう!という意気込みでエンドロールに入って終わりました。2人も人を殺しといて、何を言ってるんだという感じですね。

結局彼の完全犯罪は全然スキだらけで、すぐに警察には見破られています。「17歳、一夏の不完全犯罪」、というキャッチコピーがとてもしっくりきそうなストーリーでした。もっとも描かれるべき家族の部分が薄かったですし、青春映画と呼んでいる人もいますが青春要素は主人公が17歳であるというところだけですから、この映画の主張すべきところと言えば「不完全犯罪」でしょう。鑑賞後に残るもやもや感がそれを物語っています。

17歳という、所詮は未熟であるという点については、十分描くことができたのだと思います。これがもしも大の大人が主役だったら評価は星3つにも及ばないでしょう。容疑者Xの献身には到底追いつかない作品と言えます。

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ただ、役者の演技は悪くはなかったと思います。特に二宮くんはさすが演技で賞を貰ったことがあるなと納得させられるものでした。松浦亜弥さんの少し謎めいた感じも演技とよく合っていて良かったです。


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